ご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、インドの結婚式について、お話させていただきます。
みなさまも一度は、自分の親族や友人の結婚式に、ご出席したことがあると思うのですが、
外国の結婚式には、ほとんどの方が出席したことが無いと思います。
ですので今回は、インドの結婚式について、知っていただけたらと思います!
【項目】
・招待状ってどんなの?
・御祝儀はいくら?
・服装は何を着ていくの?
・日にちはどうやって決めているの?
・インドではお見合いが主流?恋愛結婚はタブー!?
・結婚の儀式・結婚式の内容とは?
・食事・料理は何が出てくるの?
・引き出物はなに?
・インドの結婚式の費用は?
・招待状
私が実際に渡された招待状です。
日本と同じで、直接会える人には手渡し、遠距離の場合は郵送です。
しかし日本のように、出席か欠席かなどの返信をする必要はありません。
そして、仮に招待状を渡されていなくても、その結婚式に出席することができます。
簡単に言ってしまえば、誰でも出席OK なわけです(笑)
インドの友人に、
「こんなに人がいっぱいだったら、新郎新婦のことを知らない人が来ても、わからないんじゃないの?」と尋ねてみたら、
「確かにそうだけど、そんな人いるのかな?私は聞いたことないよ」と言っていましたw
ちなみに、この結婚式が行われたのは ”2018年2月3・4日” なのですが、この招待状を渡されたのは 式の9日前の”2018年1月25日” 。
そう、とーーーーーってもギリギリに招待されました(笑)
しかし、こんなのもインドでは普通です。
日本のように、数ヶ月前にお知らせしたところで、インド人はすぐ忘れてしまうし、「なんで前の日に言ってくれなかったんだよー」って言われるのがオチです^^;
・御祝儀
日本では、友人へのご祝儀は3万円が平均ですよね。
ではインドではいくら渡すんでしょう…?
私の友人数名に聞いたところ、
100・200・500・1000ルピーがベターだそうです。
※100ルピー=約175円
…え、やっっっす!!!
一番高くても1750円!!!
友人曰く、その新郎または新婦とどれだけ仲がよかったかで、金額を決めるみたいです。
とても仲が良い人には500・1000ルピー、
そんなに親しいわけじゃない人には100・200ルピーだそうです。
(日本の感覚だと、そんなに仲良くないなら、結婚式なんで行くんだよ、なんで呼ばれてるんだよって思います笑)
こんな感じの華やかな封筒に包んで渡すのがいいかと思います。
(このデザインは少し子供っぽいですが^^:)
そして、アクセサリーや洋服やお花など、現金以外でもOKだそうです。
この数名の友人には、
「別に現金じゃなくても、あなたが彼女にあげたいものをあげればいいのよ」
と言われました。
実際に、この結婚式に一緒に行った友人は、二人連名でサリーをあげていましたよ。
(私は堅実で一番ありがたい、現金を渡しましたけどね笑)
でも正直なことを言ってしまうと、別になーーんにもあげず、手ぶらでもOKです(笑)
実際に私も、(インド人の)父親の友人の結婚式に付いていったりした時などは、いつも手ぶらで行ってます(笑)
・服装
服装ですが、この画像を見ていただければ分かるとおり、
男性は襟付きの服を着ていればOKな感じです。
下はデニム、スニーカー、サンダルと、かなりラフで自由ですね…(笑)
そして女性ですが、
(左端の子と右から2番目の子)
インディアンガウン
→インドのロングドレスのようなもの
(左から2番目の方と右端の私)サリー
サルワルカミーズ Salwar Kameez
(チュリダー Chudidhar、パンジャビーPunjabiともいいます)
→ロングシャツにスパッツを履いたもの。
※正確に言うと、パンジャビーはスパッツではなく、もっとダボダボしたパンツを履くので、別物です。
ちなみにこの左端の子が着ているのもサルワルカミールです。
サルワルカミールでも色んな種類のものが
あります♪
このように、基本的にはインドの民族衣装を着て行くことが一般的なようです。
私はインドで6回程結婚式に出席していますが、日本の結婚式で一般的な、ドレスワンピースやパーティードレスを着ていた人は、いまだに見たことがありません。
(日本で例えると、必ず着物で出席しなければならない感じですかね?)
そして、日本のように ”花嫁と同じ白は着てはいけない” など、色のタブーはないみたいです。
それにしても、男性と女性の服装格差がすごいですねww
・日程
結婚式の日程や時間にわたるまで、基本的に何でも占星術で決めるみたいです(笑)
日本でも仏滅は避けて大安を選ぶ人が多いですよね?
その感覚で、占い的にとても良い日だと、その日はいたるところで結婚式をしてます。
そういった意味では、日本と変わらないと言えば変わりませんね。
ちなみに、インド人はとっても時間にルーズです。
以前結婚式に出席したとき、開催時間は19~20時までと書いてあったのに、式が始まったのは20時過ぎでしたww
結婚式が遅れるってどういうことだよ!!!
・インドの結婚事情
しかし、インドでは未だにお見合い結婚が主流なんです。
その理由は、
同じカースト同士としか結婚できないからです。
※カーストとは、インドの階級制度のようなものです
絶対に同じじゃないと出来ない、と言うわけではありません。
現に、私の祖母と叔母は、違うカースト同士で結婚しています。
しかしこれは、すっっっごくレアなケースらしいです。
ではなぜ出来ないのか?
それは、両親が賛成してくれないから らしいです。
仮に、彼氏が上流階級のカースト、彼女はそれよりも下のカーストだとします。
彼女の両親は、自分たちよりもカーストが上なので、OKをだします。
しかし彼氏の両親からすると、自分たちよりもカーストが下なので、そこで大反対。
実際、私のインド人の友人にも彼氏がいたのですが、カーストが違うという理由だけで、両親に大反対され、挙句の果てには別れさせられてしまいました。
このように、インドではリアルなロミオとジュリエットが至る所で繰り広げられているのです。
じゃあなぜ両親は大反対するのか? というところですが、
昔から ”同じカースト同士だとうまくいく” といわれています。
その理由として、身近なところでいうと、カーストが同じだと食べるものが同じです。
(ベジタリアン同士、鶏肉は食べてもいいなど)
そしてインドでは、占星術の結果がとても重要視されているんですが、占星術的にも同じカーストの方がいい結果が出るそうです。
(その占い師のさじ加減じゃないの?と思ってしまいますよねw)
しかし一人の友人は「結局は、親が世間体を気にしてるからじゃない?」と言っていました。
この素直な意見が、私は一番納得してしまいました^^;
カースト制度と言うのは、日本人にとっては理解し難いところが多いですね^^;
そして お見合い相手 ですが、基本的には自分の両親が、遠い親戚やその親戚からの紹介、または近所の人たちの紹介などから、探して来てくれます。
もしもこの人とは合わないなぁと思えば、断る権利ももちろんあります。
田舎の方だと、結婚式当日に初めて顔を合わせるなんて事も未だにあるみたいですが…
お互いが気に入り、マッチング成功となると、すぐに結婚の準備に取り掛かり、二人は晴れて結婚。
つまり、交際期間0日で結婚し、一緒に住み、一緒に生活していくわけですね。
しかし最近では、マッチング後から結婚までの間、短期間の交際期間を設けてくれたり、メールや電話で交流をさせてくれる家庭もあるみたいです。
そして大半の人が、初カレ・初カノ!
彼氏彼女を通り越して、夫・嫁になってますけどねw
インドでは宗教上、結婚前に男女が交際するということがあまり良くないみたいです。
ですので、恋愛経験ゼロ同士が結婚して夫婦の絆を築き上げていくわけですから、本当に凄いですよね・・・
このように、インドではいまだに80%以上がお見合い結婚をしているという現状なため、キャンパス内で付き合っているカップルも「別の人との結婚が決まったから別れてほしい」なんていう振られ方も珍しくないんだとか。
日本ではありえませんね(>_<)
なのでここ近年では、国際結婚が増えてきているそうです。
理由は、外国人にはカースト制度は当てはまりませんし、物価の関係で、一般のインド人よりもお金を持っている外国人の方が多いからだそうです。
そして何よりも、みんなの憧れ・恋愛結婚が出来ますしね♪
私のインド人父親&叔父も国際結婚です!
「インドって一夫多妻制なの?」 って、たま~に聞いてくる人がいるんですが、
一夫多妻制な訳がありませんwwww
なぜならインドはその真逆、
一度結婚した人とは何が何でも添い遂げる!!
女性の束縛・嫉妬が尋常じゃない!!
浮気なんてもっての外!!
なぜなら、
インドでの離婚率は、脅威の5%以下だそうです!!!!!
※アメリカで約50%、日本で約35%なので、この数字がどれほど凄いのかがわかりますね。
なので、世間体的には離婚はすっごく印象悪いです。。
基本的にインド人の中には、すごく仲が悪く毎日喧嘩している夫婦だとしても、”離婚” という選択肢はほぼ無いんだとか。
理由としては、
家族同士の結びつきが尋常じゃない。
嫁側家族が持参金を渡している。
日本でも、”結婚は家と家” みたいな事を言われたりしますが、
インドではそれがもーーーっともーーーーっと深いんですね。
田舎のほうでは未だに、旦那の実家へ奥様が嫁いでいきます。
それに嫁側家族は、旦那の親族にジュエリーや家具、結婚式に至るまで、ほぼ全ての費用を出しています。(いわゆる持参金制度 ※法律では禁止されています)
なので、別れたくても別れられない と言うのが現実ですね。
インド人の女性の特徴 は、旦那にゾッコン&尽くしまくるタイプの方が多いです。
しかしそれは裏を返すと、とっても嫉妬深いので束縛も酷く、少しでも自分以外の女性を目で追いかけたり、仲良さそうにしていだけで、とっても怒ります。
彼氏・旦那と仲良く話していた相手の女性にも、注意しにいくほどです^^;
私も実際に注意されたことがあります。もちろんそんな気は1ミリも無かったんですが…
なのでインド人男性と話をするときは、距離感に気をつけないといけませんね。
・儀式
インドの結婚式は、基本的に2日間行われます。
【1日目 】 レセプションパーティーReception
【2日目 】 ムホールタム Muhurtham
【1日目】
レセプションパーティーは、主に新郎新婦の友人が中心に集まります。
少しカジュアルな感じなので、イメージ的には1.5次会・2次会な感じ。
なので新婦さんの衣装も、サリーではなく、コンテンポラリードレスです。
(右から3人目)赤のインディアン・コンテンポラリードレスです。
わかりにくい写真ですみません。
そしてこのレセプションで行われていることは、とりあえず新郎新婦と写真を撮る!
ただただ それだけです。
※2箇所の結婚式の写真使ってます。
このように、座っている人たち全員が、新郎新婦と写真を撮ろうと、待機しているんですね。
見て下さいこの行列!!!!!
2人と写真を撮るだけでも、かる~く小1時間くらいかかっちゃいます(笑)
でも一番大変なのは、この何百人と、何百回も笑顔で写真を撮られ続けなければならない、新郎新婦ですよね。。。
しかもこれが丸二日間。。。
自分に置き換えて考えてみたらゾッとします^^;
自分たちの番が来ると、ご祝儀やプレゼントを渡し、一言・二言くらいは会話できます。
30分以上並んで、たったの一言・二言だけなんて…
そして、こんな感じでパシャっと写真撮影。これでレセプションでの任務は終了です。
新郎新婦と関われた時間は、ほんの1~2分です。
でもこのたったの数分のために、車で何時間もかけて来ている人もたくさんいます。
それだけ、インドでは結婚式というものが重要 ということが伝わりますよね。
【2日目】
ムホールタム(ヒンディー語ではムホート Muhurat)とは、ヒンドゥー教の結婚式の儀式のことで、簡単に言うと、挙式ですね。
なので、新郎新婦の親族や親しい友人が中心に集まります。
ですがもちろん、特に親しくなくても、この日に行くこともできますよ。
儀式とは一体何をするのか? と言うと、正直なところ、私も詳しくはわかりません(笑)
なので、私が知っていることだけを書かせていただきますね。
新郎新婦の衣装は、インドの古代から伝わる伝統衣装を身に纏っています。
この新郎の場合は、ジュードゥプリ スーツという、インドのフォーマルスーツ。新郎の衣装は、地域などでバラバラです。
新婦はサリー。ピアス・ネックレス・ブレスレット・ヘアアクセサリーに至るまで、純金のゴールドで豪華に着飾り、両腕・両手には綺麗なヘナタトゥー。
とってもゴージャスで可愛くもあり、美しいですね♪
日本の場合、花嫁衣装は、和服もドレスも共に ”白” ですが、インドの花嫁衣裳は ”赤” です。
そしてこのステージのど真ん中のセットの中で、ヒンドゥー教の結婚の儀式が行われます。
具体的な内容はよくわかりませんでしたが(笑)
ネックレスを交換していました。
後に調べた&インド人に聞いたところ、
日本では指輪を交換しますが、
ヒンドゥー教(南インド)では、マンガラ・ストラーと呼ばれる、ブラックダイヤがあしらわれたゴールドのネックレスを交換します。
そして女性は、このネックレスを人の目に見えるよう、一生身につけなければいけないのだとか。
なので、この人が既婚者かどうか、日本の場合は指輪の位置を見ますが、インド人女性の場合は、ネックレスの種類を見れば、判断出来るというわけですね!
この儀式が一通りが終わったあとには、花の首飾りをお互いに交換していました。
この花輪には聖なる意味があるらしく、日常でもよく、道端に売っていたり、玄関先や神棚に飾られていますよ。
ちなみに日本では、花びらを投げる ”フラワーシャワー”ですが、インドではライスシャワーです。
名前のとおり、米粒を投げます。結構痛そうでした^^;
・料理・食事メニュー
日本の結婚式だと、楽しみの一つである食事。
なので、これだけ盛大なインドの結婚式だと、どんな豪華な料理が出てくるのかと、楽しみにしていたのですが、、、、
まず、ご飯を食べる場所は、大体が、結婚式メイン会場の地下、または野外です。
こちらは野外のときの写真です。
手前の列が食事をもらいに行く列で、その列の先、白い服を着た人たちが食事を渡してくれます。
その後、左後ろ辺りで立食してます。
そしてこちらは地下のときの写真。
※ピンボケしていてすみません
こんな感じで、大きな会社の社員食堂のような雰囲気ww長いテーブルが並べられ、横並びに座って食べます。
もちろん席なんて決まっていません。空いた席にどんどん座っていきます。
この手前の上半身裸の人たちが、食事を配ってくれます。
席が空き座ると、この女の人が片付けをしてくれるんですが、下に敷いてある白い紙ごと、クルクルたたんで片付けていってくれます(笑)
とっても効率のいいやり方で、素晴らしいと思いましたw
そして、あの上半身裸の人たちが持っているバケツの中に、ご飯やカレーやその他のおかずなどがそれぞれ入っており、順番に回ってきてくれます。
基本、一度きりしか回ってきてくれないので、後で、もっと食べたいと思っても、もうそれは諦めましょうw
メニューはこんな感じ。基本的にどこも、ベジタリアンメニューです。
バナナの葉のプレートの上には、チャパティ(写真手前)、インドの炊き込みご飯・バートゥ(左端)やカレーなど。
最後には、激甘スイーツが3種類、バニラアイスクリームでシメです。
インドの伝統料理が中心なので、正直美味しくありません…
(日本で言うと、精進料理の様な感じです。好き嫌いが分れます)
そして、忘れてはいけないのが、
スプーンやフォークなどは用意されておりません!!
祖母曰く、「スタッフにスプーンを下さいと言えばもってきてくれるよ」と言われたのですが、あの人の多さ&忙しさで聞ける雰囲気が全く無いので、
私は毎回、スプーンを家から持参していますwww
周りの人からの目線が気になったり、クスクス笑われたりして、凄く食べにくいですが、
私はもう気にしていません(笑)
なので、手で食べることに抵抗がある方、必ず家からスプーンを持参しましょうw
・引き出物
最近の日本の引き出物は、カタログから自分で好きなものを選ぶパターンが多いです。新郎新婦側も何にしようか考えずに済みますし、招待客側も、式当日に大きな荷物を持って帰らなくて済むし、とてもありがたいですよね。
ではインドでの引き出物は何だと思いますか?
これです。
ココナッツです。
インドでココナッツは神聖な食べ物とされていて、様々な神事のお供え物として使われています。
ココナッツなんて渡されても、どうしたらいいんだよー!
って感じですが、インドではココナッツを削って、家庭料理として毎日のように使っています。
それに、ここ数ヶ月でココナッツの値段が上がってきているらしいので、家計的にもとてもありがたいのです♪
日本と比べるとショボイ感じもしますが、お祝儀の額も少ないし、日本よりもラフなので、引き出物がもらえるだけでも有りがたいと思います^^;
・結婚式費用
そして気になるのが、この盛大なインドの結婚式にかかる費用。
会場費や衣装代はもちろんのこと、何百人分もの引き出物や食事、大量の親族のホテル代や交通費など、すごい額になりそうですよね?
友人に聞いたところ、
インドの結婚式の平均費用はなんと、300~400万円 位だそうです。
あれ?日本と変わらないじゃん!と思った方。
インドの平均年収は約185万円 といわれています。
(しかし実際の若い一般サラリーマンは、年収100万円くらいだと思います)
日本の平均年収が420万円だとすると、その差は約2.5倍。
ということは、日本で換算すると、
約1000万円を結婚式に費やす
ということになります。
稼ぎが良かったり、お金持ちの家庭であれば、1000万円くらい余裕なのかもしれませんが、
いわゆる普通のサラリーマン&OLの結婚だったら、この額はありえないですよね^^;
インドの王様や大富豪の方となると、もっともっと大規模で、
招待客も何千人レベルですし、わざわざ海外からサーカス団を呼んだり、
そして招待状にまでも、純金入りのものを使うなど、徹底したお金の使いっぷりw
このレベルにもなると、費用は余裕の1億円超えです。。
こんな豪華な結婚式に、いつかお呼ばれされたいですねw
そしてこの結婚式&挙式、新居で必要な家具、車、家など、この結婚に関わる全ての費用は、花嫁側の親族が全て負担します。
それだけではなく、新郎側のほぼ全ての親族に、ジュエリーや洋服などもプレゼントするそうです。
これは、いわゆる持参金制度というものです。
※持参金制度とは、結婚の際に一方の配偶者が、相手の為にお金などの財産を準備すること。イメージ的には、結納が近いかもしれません。インドでは ”ダヘーズ” と言います。
このダヘーズですが、かなり色んな問題が起こっています。
充分な財産を用意できなかった新婦が、新郎家族から冷酷な扱いやいじめを受けたり、
充分な持参金を受け取った新郎が、新婦をわざと虐待し、家を出て行かせ、そのまま持参金を奪う ”持参金詐欺” が起こっています。
どちらも最悪な場合、殺人事件にまで発展しています。
現在ではこのダヘーズは法律で禁止されているにも関わらず、昔からのこの風習が根付いているため、未だに多くの人が行っています。
なのでインドの女性は幼い頃から、いつかの結婚のために、コツコツとお金を貯めているそうです。
そして花嫁側の親族は、娘もお金も財産も全てを持っていかれてしまいます。
なのにこんな仕打ちを受けなければならないなんて、本当に酷いです。
持参金の問題はかなり深刻ですが、一世一代の思いで巣立っていく娘の為に、これだけの盛大な結婚式を行うんですね。
インド人ならではの「深い家族愛」が伝わってきますね!
ーーーーーー
いかがでしたか?インドの結婚式について。
日本とはかなり異なるので、変なのーと思う部分や、素敵だなぁと思う部分もあるかとおもいます。
もしも機会があれば、ぜひ参考にしてみてください♪
インドでは宗教上、結婚前に男女が交際するということがあまり良くないみたいです。
ですので、恋愛経験ゼロ同士が結婚して夫婦の絆を築き上げていくわけですから、本当に凄いですよね・・・
このように、インドではいまだに80%以上がお見合い結婚をしているという現状なため、キャンパス内で付き合っているカップルも「別の人との結婚が決まったから別れてほしい」なんていう振られ方も珍しくないんだとか。
日本ではありえませんね(>_<)
なのでここ近年では、国際結婚が増えてきているそうです。
理由は、外国人にはカースト制度は当てはまりませんし、物価の関係で、一般のインド人よりもお金を持っている外国人の方が多いからだそうです。
そして何よりも、みんなの憧れ・恋愛結婚が出来ますしね♪
私のインド人父親&叔父も国際結婚です!
「インドって一夫多妻制なの?」 って、たま~に聞いてくる人がいるんですが、
一夫多妻制な訳がありませんwwww
なぜならインドはその真逆、
一度結婚した人とは何が何でも添い遂げる!!
女性の束縛・嫉妬が尋常じゃない!!
浮気なんてもっての外!!
なぜなら、
インドでの離婚率は、脅威の5%以下だそうです!!!!!
※アメリカで約50%、日本で約35%なので、この数字がどれほど凄いのかがわかりますね。
なので、世間体的には離婚はすっごく印象悪いです。。
基本的にインド人の中には、すごく仲が悪く毎日喧嘩している夫婦だとしても、”離婚” という選択肢はほぼ無いんだとか。
理由としては、
家族同士の結びつきが尋常じゃない。
嫁側家族が持参金を渡している。
日本でも、”結婚は家と家” みたいな事を言われたりしますが、
インドではそれがもーーーっともーーーーっと深いんですね。
田舎のほうでは未だに、旦那の実家へ奥様が嫁いでいきます。
それに嫁側家族は、旦那の親族にジュエリーや家具、結婚式に至るまで、ほぼ全ての費用を出しています。(いわゆる持参金制度 ※法律では禁止されています)
なので、別れたくても別れられない と言うのが現実ですね。
インド人の女性の特徴 は、旦那にゾッコン&尽くしまくるタイプの方が多いです。
しかしそれは裏を返すと、とっても嫉妬深いので束縛も酷く、少しでも自分以外の女性を目で追いかけたり、仲良さそうにしていだけで、とっても怒ります。
彼氏・旦那と仲良く話していた相手の女性にも、注意しにいくほどです^^;
私も実際に注意されたことがあります。もちろんそんな気は1ミリも無かったんですが…
なのでインド人男性と話をするときは、距離感に気をつけないといけませんね。
・儀式
インドの結婚式は、基本的に2日間行われます。
【1日目 】 レセプションパーティーReception
【2日目 】 ムホールタム Muhurtham
【1日目】
レセプションパーティーは、主に新郎新婦の友人が中心に集まります。
少しカジュアルな感じなので、イメージ的には1.5次会・2次会な感じ。
(右から3人目)赤のインディアン・コンテンポラリードレスです。
わかりにくい写真ですみません。
そしてこのレセプションで行われていることは、とりあえず新郎新婦と写真を撮る!
ただただ それだけです。
※2箇所の結婚式の写真使ってます。
このように、座っている人たち全員が、新郎新婦と写真を撮ろうと、待機しているんですね。
2人と写真を撮るだけでも、かる~く小1時間くらいかかっちゃいます(笑)
でも一番大変なのは、この何百人と、何百回も笑顔で写真を撮られ続けなければならない、新郎新婦ですよね。。。
しかもこれが丸二日間。。。
自分に置き換えて考えてみたらゾッとします^^;
自分たちの番が来ると、ご祝儀やプレゼントを渡し、一言・二言くらいは会話できます。
30分以上並んで、たったの一言・二言だけなんて…
そして、こんな感じでパシャっと写真撮影。これでレセプションでの任務は終了です。
新郎新婦と関われた時間は、ほんの1~2分です。
でもこのたったの数分のために、車で何時間もかけて来ている人もたくさんいます。
それだけ、インドでは結婚式というものが重要 ということが伝わりますよね。
【2日目】
ムホールタム(ヒンディー語ではムホート Muhurat)とは、ヒンドゥー教の結婚式の儀式のことで、簡単に言うと、挙式ですね。
なので、新郎新婦の親族や親しい友人が中心に集まります。
ですがもちろん、特に親しくなくても、この日に行くこともできますよ。
儀式とは一体何をするのか? と言うと、正直なところ、私も詳しくはわかりません(笑)
なので、私が知っていることだけを書かせていただきますね。
新郎新婦の衣装は、インドの古代から伝わる伝統衣装を身に纏っています。
この新郎の場合は、ジュードゥプリ スーツという、インドのフォーマルスーツ。新郎の衣装は、地域などでバラバラです。
新婦はサリー。ピアス・ネックレス・ブレスレット・ヘアアクセサリーに至るまで、純金のゴールドで豪華に着飾り、両腕・両手には綺麗なヘナタトゥー。
とってもゴージャスで可愛くもあり、美しいですね♪
日本の場合、花嫁衣装は、和服もドレスも共に ”白” ですが、インドの花嫁衣裳は ”赤” です。
そしてこのステージのど真ん中のセットの中で、ヒンドゥー教の結婚の儀式が行われます。
具体的な内容はよくわかりませんでしたが(笑)
ネックレスを交換していました。
後に調べた&インド人に聞いたところ、
日本では指輪を交換しますが、
ヒンドゥー教(南インド)では、マンガラ・ストラーと呼ばれる、ブラックダイヤがあしらわれたゴールドのネックレスを交換します。
そして女性は、このネックレスを人の目に見えるよう、一生身につけなければいけないのだとか。
なので、この人が既婚者かどうか、日本の場合は指輪の位置を見ますが、インド人女性の場合は、ネックレスの種類を見れば、判断出来るというわけですね!
この花輪には聖なる意味があるらしく、日常でもよく、道端に売っていたり、玄関先や神棚に飾られていますよ。
名前のとおり、米粒を投げます。結構痛そうでした^^;
・料理・食事メニュー
日本の結婚式だと、楽しみの一つである食事。
なので、これだけ盛大なインドの結婚式だと、どんな豪華な料理が出てくるのかと、楽しみにしていたのですが、、、、
まず、ご飯を食べる場所は、大体が、結婚式メイン会場の地下、または野外です。
こちらは野外のときの写真です。
手前の列が食事をもらいに行く列で、その列の先、白い服を着た人たちが食事を渡してくれます。
その後、左後ろ辺りで立食してます。
そしてこちらは地下のときの写真。
※ピンボケしていてすみません
こんな感じで、大きな会社の社員食堂のような雰囲気ww長いテーブルが並べられ、横並びに座って食べます。
もちろん席なんて決まっていません。空いた席にどんどん座っていきます。
この手前の上半身裸の人たちが、食事を配ってくれます。
席が空き座ると、この女の人が片付けをしてくれるんですが、下に敷いてある白い紙ごと、クルクルたたんで片付けていってくれます(笑)
とっても効率のいいやり方で、素晴らしいと思いましたw
そして、あの上半身裸の人たちが持っているバケツの中に、ご飯やカレーやその他のおかずなどがそれぞれ入っており、順番に回ってきてくれます。
基本、一度きりしか回ってきてくれないので、後で、もっと食べたいと思っても、もうそれは諦めましょうw
メニューはこんな感じ。基本的にどこも、ベジタリアンメニューです。
バナナの葉のプレートの上には、チャパティ(写真手前)、インドの炊き込みご飯・バートゥ(左端)やカレーなど。
最後には、激甘スイーツが3種類、バニラアイスクリームでシメです。
インドの伝統料理が中心なので、正直美味しくありません…
(日本で言うと、精進料理の様な感じです。好き嫌いが分れます)
そして、忘れてはいけないのが、
スプーンやフォークなどは用意されておりません!!
祖母曰く、「スタッフにスプーンを下さいと言えばもってきてくれるよ」と言われたのですが、あの人の多さ&忙しさで聞ける雰囲気が全く無いので、
私は毎回、スプーンを家から持参していますwww
周りの人からの目線が気になったり、クスクス笑われたりして、凄く食べにくいですが、
私はもう気にしていません(笑)
なので、手で食べることに抵抗がある方、必ず家からスプーンを持参しましょうw
・引き出物
最近の日本の引き出物は、カタログから自分で好きなものを選ぶパターンが多いです。新郎新婦側も何にしようか考えずに済みますし、招待客側も、式当日に大きな荷物を持って帰らなくて済むし、とてもありがたいですよね。
ではインドでの引き出物は何だと思いますか?
これです。
ココナッツです。
インドでココナッツは神聖な食べ物とされていて、様々な神事のお供え物として使われています。
ココナッツなんて渡されても、どうしたらいいんだよー!
って感じですが、インドではココナッツを削って、家庭料理として毎日のように使っています。
それに、ここ数ヶ月でココナッツの値段が上がってきているらしいので、家計的にもとてもありがたいのです♪
日本と比べるとショボイ感じもしますが、お祝儀の額も少ないし、日本よりもラフなので、引き出物がもらえるだけでも有りがたいと思います^^;
・結婚式費用
そして気になるのが、この盛大なインドの結婚式にかかる費用。
会場費や衣装代はもちろんのこと、何百人分もの引き出物や食事、大量の親族のホテル代や交通費など、すごい額になりそうですよね?
友人に聞いたところ、
インドの結婚式の平均費用はなんと、300~400万円 位だそうです。
あれ?日本と変わらないじゃん!と思った方。
インドの平均年収は約185万円 といわれています。
(しかし実際の若い一般サラリーマンは、年収100万円くらいだと思います)
日本の平均年収が420万円だとすると、その差は約2.5倍。
ということは、日本で換算すると、
約1000万円を結婚式に費やす
ということになります。
稼ぎが良かったり、お金持ちの家庭であれば、1000万円くらい余裕なのかもしれませんが、
いわゆる普通のサラリーマン&OLの結婚だったら、この額はありえないですよね^^;
インドの王様や大富豪の方となると、もっともっと大規模で、
招待客も何千人レベルですし、わざわざ海外からサーカス団を呼んだり、
そして招待状にまでも、純金入りのものを使うなど、徹底したお金の使いっぷりw
このレベルにもなると、費用は余裕の1億円超えです。。
こんな豪華な結婚式に、いつかお呼ばれされたいですねw
そしてこの結婚式&挙式、新居で必要な家具、車、家など、この結婚に関わる全ての費用は、花嫁側の親族が全て負担します。
それだけではなく、新郎側のほぼ全ての親族に、ジュエリーや洋服などもプレゼントするそうです。
これは、いわゆる持参金制度というものです。
※持参金制度とは、結婚の際に一方の配偶者が、相手の為にお金などの財産を準備すること。イメージ的には、結納が近いかもしれません。インドでは ”ダヘーズ” と言います。
このダヘーズですが、かなり色んな問題が起こっています。
充分な財産を用意できなかった新婦が、新郎家族から冷酷な扱いやいじめを受けたり、
充分な持参金を受け取った新郎が、新婦をわざと虐待し、家を出て行かせ、そのまま持参金を奪う ”持参金詐欺” が起こっています。
どちらも最悪な場合、殺人事件にまで発展しています。
現在ではこのダヘーズは法律で禁止されているにも関わらず、昔からのこの風習が根付いているため、未だに多くの人が行っています。
なのでインドの女性は幼い頃から、いつかの結婚のために、コツコツとお金を貯めているそうです。
そして花嫁側の親族は、娘もお金も財産も全てを持っていかれてしまいます。
なのにこんな仕打ちを受けなければならないなんて、本当に酷いです。
持参金の問題はかなり深刻ですが、一世一代の思いで巣立っていく娘の為に、これだけの盛大な結婚式を行うんですね。
インド人ならではの「深い家族愛」が伝わってきますね!
ーーーーーー
いかがでしたか?インドの結婚式について。
日本とはかなり異なるので、変なのーと思う部分や、素敵だなぁと思う部分もあるかとおもいます。
もしも機会があれば、ぜひ参考にしてみてください♪
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